灯りの落とされた部屋。床に描かれた魔法陣。光を発するのは周囲に立てられたロウソクのみで、魔法陣の周囲には様々な法具が並べられている。
そして、魔法陣の傍らに立つひとりの少女。目を閉じ、ただえんえんと、常人には解せぬ言葉を呟いている。
魔術。……人はそう呼ぶ。
見えぬ魔力の渦が、しだいに力を増し、魔法陣に集まっていく。
「さあ、来ぃや。最強のデバイス、レイジングハート」
少女は確信していた。必ず、“それ”が現れると。
魔力の渦は臨界に達し、渦自体が明滅を始めた。最初は赤、そして青、やがて白い光を放つ。
「我が前に、その姿を示せ、レイジングハート!」
部屋が、真白い光に包まれる。その中央部……魔法陣の中心に、ひとつの人影が浮かんだ。
「来た!」
光は少しずつ収束し、やがて部屋は元の暗さに戻る。少女は、光の中に現出した人影を捜した。そして……
『はじめまして、マイスター!』
無邪気な、幼い少女の声だった。足下を見遣ると、そこには、体長20センチメートルほどの可愛らしい少女が、ちょこんと嬉しそうに立っていた。
「な、なんやねん、これはーーーーーっ!!!!!」
- 2007/01/21(日) 20:00:12|
- 第1章
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